journeys
October 12, 2020
sputnik team
2018_11 Portland, USA
ご機嫌を取り戻すために、もうひとつの訪問地、Portlandへ。ポートランドはノースカスケードの山々の裾野に拡がる広大な森と山と水に溢れた湿潤の地だ。 別にふざけて書いてるんじゃなくて、ホントに別の国に来てると錯覚するぐらい、異なる風土。 街には至るところにクオリティの高いコーヒースタンドが連なっている。 街には至るところにマイクロブリュワリーが僕らを待ち構えている。 もうすでに馴染みになったEARTHWELL社と、日本リクエストで実現してもらった交換パーツの打ち合わせ。お願いすると、すぐに動いてくれるのも、スモールビジネスの良さだ。 EarthwellのデザイナーであるScottの息子が描く、おとうさん。オミヤゲに日本からナウシカの漫画を持っていてあげたので、オレの株は急上昇中。 しかし、まあ、このポートランドという街は、、、 事前に調べてくれていた朝のサンドイッチも、、、 今日も飲んじゃう昼からのビールも、、 地元の人に聞いて訪れた夜のレストランも、、 恵子の結論。「ポートランド(だけ)は、イイところ。」 まあ、とりあえずヨカッタ。 「あのぉ、、ちょっとだけトランクに入れてくれっていうオミヤゲって、まさかコレぜんぶ...?」 hodaka
October 09, 2020
sputnik team
2018_11 San Francisco & Denver, USA
翌月は休む間もなく、もうひとつの探求の地、USAへ。 今回の旅の友は、9月に加入してくれた恵子ちゃん。古巣の時からの縁で一緒に手伝ってくれることとなった。タカとスガヌマに続く四人目の旅の道連れ。社内の営業事務、カスタマーサービス、総務人事、そしてセクハラ倫理委員会までやってくれるスーパーウーマン。 慌ただしい出発前日に「成田で投函するわ!」と言って持って出た郵便物を、サンフランシスコの空港でカバンの中から見つけても、なんとかしてくれる。すばらしい。 「ウチは全員が毎年一回海外に出かけられるから。アソビもシゴトでシゴトもアソビだから」と誘った。そしたら「サンフランシスコに行きたい」と言うので、アメリカへ。陽光うららかな西海岸の風を浴びながら、とりあえず趣味の店をアテンドしてあげるオジサンに撤する。 「西海岸のオーガニックなレストランに行ってみたい」と言うので。とりあえず言われたままのモノを食べるオジサンになる。確かにウマかったな。 「アメリカで食べるピッツアもいいと思う!」と言うので。へい、仰せのままに!とそうやってまずは満足させるオジサンになる。 翌日、詳しいことは触れずにそのまま引きずって、スポーツ&アウトドアの祭典であるデンヴァーの展示会に連れて行く。マッチョな男ばかりの世界で、デンヴァーの初冬は極度に乾燥していて(湿度15%だったっけな)女性の肌には信じられないほど優しくない、ということは、到着してから教えることにしていた。 そしてこの街には、ビールとハンバーガーしかないことも黙っておいた。 この街の夜は、連日スキーしか頭にない山バカとディナーが続くことも、一ヶ月ぶりに会うSweetチームとのメシに至っては「みなまで言うな!ステーキで決まり!」と先月から決まっていたことも、もちろん黙っていた。 馴れないハードな酒に「日本のビールが恋しい…」と嘆くのだが、日本のビールに関しては、どこかがなにか決定的に間違っていることもその地で教えることにした。 コレに至っては…。コイツらを日本に連れて来て誤解と解くまで死ぬ気で売ってやる、と固く心に誓う。 そんな中でのメインイベントは、新たなブランドとの出会い。昨冬のデンヴァーでスガヌマが触手を伸ばしたこのブランドを始めることになった。カナダのウィスラーを拠点にするゴーグルソック。このときが始めての対面。 カナダの新たな友は、そんな僕の旅の友を気遣って、デンヴァーの郊外のオーガニックレストランに招待してくれた。 「いやあ、いいヤツらだな。このブランドを本気でやろう!」 「だったらカナダで会えば良かったじゃん!早くこの街を去りたいっ!」 hodaka
October 08, 2020
sputnik team
2018_10 Trysil, Norway
Trysil, Norway. The birthplace, and also still growing place of Sweet Protection. 創業の地。そして今もなお、すべてが産まれる街。Sweetの創業地であるTrysilは、Osloから車で3時間ほど離れた、スウェーデンとの国境に位置する。 昨年、僕は連れて行ってもらいとてもいい時間を過ごした。「まずははじめてノルウェーに来たTakaをTrsyilにも連れて行きたいんだ。その土地を見せるのが一番だと思うんだ」と、創始者のアトレにお願いする。 わざわざミーティングの後にもかかわらず、盛大な歓迎ランチ。創業の地では、まだこの街の出身の面々が今でも働いている。 そして、もう一人の創始者、デザイナーのストーレも交えて一晩ディナーを一緒に。これまでのヒストリーや彼の情熱、家族からカワサキバイクの話まで、直接会って、直接聞く。 この田舎の村で二人の青年が始めたブランドは、どんどん世界で評価され、規模が拡大した。それでもなお、最初の頃はぜんぶ自分たちでおこなっていた。請求書だって、出荷だって、経理だって。人口3000人に満たないこの村では、ぜんぶハンドメイドでやるしかなかった。 世界に鳴り響く規模にブランドが達してきたとき、彼ら二人は思った。「こんな面倒な仕事までやってスキーする時間がないるより、ずっとやりたいことをやり続ける方が大事だ」と。そして彼らは、ノルウェーで一番大きなスポーツカンパニーであるActive brandsの傘下に入ることを決めた。 その際に、新オーナーに提示した条件はただひとつ。「オレらがtrysilをいっさい出ずにココをベースにモノを作り続けられること。」 それが、この街、Trysil。 タカにも楽しんでもらえたかな。 hodaka
October 07, 2020
sputnik team
2018_10 Oslo, Norway
Sweet Protection が今年も届いた。昨日、ノルウェーから届いて、今日、自分たちで気合で全出荷し、明日、ノルウェーに旅立ちます。スゴイんだかせわしないだけかよくわからん。 半年ぶりのオスロ訪問は来年の秋冬シーズンのセールスミーティング。今回ははじめてタカくんを連れていくことに。この一年、最初から一緒に立ち上げをやってすべてを支えてくれた相棒。そして、たった一年で、Sweetを自分のものにしてくれた。 ブランド運営で大切なのは、なによりも人との関係と愛情を持つことだと思っている。いちばん手っ取り早いのは、直接現地で自分の目で見てしまうことだ。人も、商品も、歴史も、雰囲気も。自分の手で触り、自分で耳で聞き、自分で匂いを嗅ぐ。旅と同じですべてそこから始まる。 一緒に情熱を傾けている仲間と会う。たとえ英語のコミュニケーションが拙くたって、向こうが優しくしてくれる。日本に来た外国人がカタコトの日本語を話してたって、僕らだってそうするはずだ。臆することなんてひとつもない。 それがどんなにコストが掛かっても、どんなに非効率なスタイルでも、メールや電話や資料だけで運営しているブランドになんか負けてたまるか、こっちの方が最後は強いんだ、という気概でやっている。 ノルウェーの秋。いい空に、いい森。こうやって、みんなで同じ景色を見て、同じ酒を飲み、同じ時を過ごす。これがすべて。 ホルメンコルンの丘に立つと、この国がいかにスキーによってできていて、スキーに愛されていているかが分かってくる。こういうことだって、すべて自分のシゴトに活きてくるはず。 海外生活では同部屋だったりアパートだったりと、昼夜ずっと共に過ごす時間も多い。実際は気も遣うしいろいろとストレスもあるだろうとは思うけれど、寝食を共にしていくと、お互いにいろいろ見えてきて、認め合える距離感を作っていくしかない。 だから、一緒になって毎日、街を歩き、街で遊ぶ。 そして、人と、会う。 タカ、テリエと会う。 ホンモノとは、謙虚にして、驕らず。 勉強になる、素晴らしい夜でした。 Taka Meets Terje. Great honor dinner with a man of dignity. hodaka
October 06, 2020
sputnik team
2018_09 Aomori, Japan
僕にとっての「帰る場所」、八甲田。 青森県には10の市があり、夏にその10市が集まり大祭典をおこなうという。その名も「青森10市大祭典」。10年持ち回りで各市で開催するので、10年に1回しか回ってこない。その今年が青森市だった。 青森市の誇る観光資源である八甲田山荘は、山荘の総力を挙げて、パンやカレーを祭りで振る舞うことにしたようだ。 なぜだかよく分からないが、「青森のために手伝え、夜はマツリだ!」と言われました。 なので、パンに合うコップや水筒や、カレーにぴったりのフリースやヘルメットを、一緒に持ち込み販売してみることにしました。 フルマークス&スプートニク「八甲田山荘を勝手に応援する会」主催の超破格セールを、山荘のパン&カレーと共に開催。都心からも700キロ・わずか9時間ぐらいの近場ですので、ぜひお立ち寄りください。 祭りの後は、ホントの祭り。 年季の入った素敵な道具がある。「中華鍋は天才だよ。なんでもできるんだ」とはガイドクラブの宙平さん。「中華鍋に蓋があるんですか?」「コレはボウルに把手つけたの。燻製や蒸し物もしたいからね」それでいい。それがいい。 翌日は晩夏の箒場へ。まだ青森は帰してくれない。遊びのモノを売るだけじゃなくて、遊ぶヒトを呼ぶ手伝いができたなら、と、最近いつも思う。 きっとオレは、モノを売りたいんじゃなくて、ただ誰かに喜ばれたいんだな。 hodaka
October 05, 2020
sputnik team
2018_08 Otari, Japan
スプートニクを法人にしたのは、昨年の9月だった。会社として一年が経った。見よう見まねで始めてみたが、タカと二人で廻した夏を超えても、なんとかいまのところ持ちこたえている。 それどころか、二年目からは、スガヌマが正式に加入。そしてもうひとり営業事務もジョインすることになり、なんと二年目でヒトが倍になってしまった。でもいいのだ。ヒトがすべてなのだ。 小谷コルチナスキー場の脇に、スキー仲間が手がけた手作りプライベートキャンプ場 “MUKAVA” が昨年OPENした。一日一組限定のプライベートキャンプ場で、メインキャビンにノルウェー70人用ティピーをどかん!と置いてあるだけのヒミツの隠れ家。 一周年記念として、残暑納会を兼ねて、SPUTNIKチームスタッフと友人知人を集めて全員で宴会。 お集まりいただいた方々、ありがとうございました。みなさんのおかげです。いい時間でした。二年目ももっと楽しいことを提供できるようもっと駆け回ります。 ただ、お訪ねいただく方々がすべてお酒を持ってきてくれるシステムは再考の余地がある。いくら我々でも一晩でビール10Lとシャンパン一本とワイン二本と日本酒六升はさすがにきつい。 翌日はまったく駆け回れず。二期目は明日からにします。 hodaka
October 02, 2020
sputnik team
2018_08 Okukinu, Japan
原住民が潜むボルネオのジャングルではありません。日本のとある山中の沢です。 アウトドア業界に長らく所属して、毎年毎年手を変え品を変え、マイナーチェンジしただとか何グラム軽いだとか、と最新のギアを売ることを生業にしているが、ホントはいまいちキライだ。 山なんか、靴があれば、そのへんのモノ持っていきゃあ行けるんだ。道具がどうこうよりも、全力で楽しむかどうか、だ。そういう思想を理解してくれる方々もいるものだ。 ICIの荒川社長。山と酒をこよなく愛するオトコ。僕にとって、足を向けて寝られない偉大なる師匠。 僕が駆け出しの頃、仙台のお店におられた。営業に行っては毎回飲みに連れて行ってくれて、よく叱咤激励され、山に連れて行ってくれた。道具なんかよりも楽しむこと。僕は山のすべてをこの方に教わった。 そうやって10年間お世話になり続けていたら、日本最大の山とスキーの会社の社長に登りつめられてしまわれた。こないだ説明会でスーツ着てたし、もういろいろとお立場もあるから、僕らとバカ騒ぎはしている時間などないのではないのだろうか。 しかし、お世話になってきたレジェンドの激務を癒したい。きっと、シゴトのハナシなんかまったくナシでバカ騒ぎしたいのではないだろうか。 例えば、沢を遡り詰め辿り着く秘密の場所で、焚き火を熾し料理もタープも風呂も自作して、ただサケとメシとフロに明け暮れ、次の冬に行くヤマの話をするだけの慰労会。 フリーズドライってなんだろう。中華鍋で作る砂肝玉ねぎ炒めよりおいしいのかな。ライトウェイトってなんだろう。流木とブルーシートより快適なのかな。 この野人のような人々によって日本のスキーマーケットは運営されています。 いいのだろうか。いいよね。 hodaka
October 01, 2020
sputnik team
2018_06 Yokohama, Japan
sputnik SS2019 presentation at Yokohama. 近しい小売店さんだけのクローズド展示会を横浜で開催。ただ旅と遊びが好きな仲間で世界中を駆けずり回って広がったアレコレのお披露目を地元でのんびりと。仲間のような小売店さん達なので、世界のビールが飲み放題展示会にした。いつだって楽しまなきゃ。ビールの買い出しに力を注ぎすぎました。 ご用意していた世界のビールもみなさまにお会いできて喜んでおりました。翌日終了後にご来場いただいたウコンさんがいまやたら張り切っております。なんで二次会で焼肉食ったあと、さらに中華に行ったんだろう。どうもその辺の記憶が...。 hodaka
September 30, 2020
sputnik team
2018_5-7 Here and There in Japan
連続海外海外の合間のできごと。フィラデルフィアの翌日は青森だった。NY → 羽田 → 青森 → 八甲田 → 蔦温泉。ニューヨークからの、入浴。直行便。 早速、山の仲間に新作ボトルをテストしてもらう。全国各地のアウトドア・プロショップでのプロモーション先行限定展開販売がスタート。どこで売ってるかよくわからないけれど、やたらとなぜかヤマで見かける、そんなブランドに最初は育てたいと思っている。 コンサルタント先の福井カンパネラさんとは、毎月必ず福井と東京で打ち合わせを重ねている。会社ロゴデザインの決定の瞬間。 いろいろと集まってきた商品たちのスタッフ勉強会。どうせなら長野で遊びながらやろう!と、みんなで長野へ。往復が長くて、夜の飲みも長くて、ぜんぶ忘れちゃった。 アースウェルの第一便が届いた。だけれど、さすがにもう自宅兼事務所には入らない。。。 将来を見越して、広めに倉庫を借りることにした。なんだかだんだん会社チックになってきちゃったな。 倉庫への商品移動は当然自分たちでレンタカー。めちゃくちゃ疲れた。なんだかぜんぜん会社チックじゃねえな。 夏はまた日本全国で展示会トランクショー。白馬では、いつもの面々と、いつもの展示会。10年変わらぬ仲間がいて、今でもお互いイイ関係でいられることも、最近しみじみ思う、たいせつなことのひとつです。 ということは、そのあとはいつもの飲み会。マッコリのダブルストロー飲みを披露する、今年の展示会を切り盛りしてくれるウチのエーススタッフのタカ。10年変わらぬ光景。伝統の継承。40代がその活躍に嫉妬してこのあと繰り広げた惨劇もお伝えしたいところですが、世の中には公開しない方がいいこともたくさんあるものです。 営業は一筆書きで、Round sales tripをするのがけっこう好きだ。四日市〜名古屋〜岐阜〜郡上〜大阪〜神戸〜福井〜富山〜ようやく白馬まで来たら、個人装備が充実した友が待ってました。どこでも歓待を受ける旅芸人寅さんのようになってきた。旅は続く。 下村 雄太 Talk Session @白馬。スウィートの若きライダーの初舞台。サポートの意味もだんだん分かってきたような気がする。自分たちだけじゃできないことも、みんなでやりゃいーんだ。 今日も出先でオシゴトしてます。 まだ旅は続きます。だって、トーキョー暑いんでしょ。 hodaka