
ドイツ、スイス、オーストリア国境にあるボーデン湖の湖畔にある Friedrichshafen (フリードリヒスハーフェン、発音できたことがない) で毎年おこなわれる、夏のアウトドア総合展示会へ。冬に比べて少々力の抜けた、初夏のリゾート地でおこなわれるこの展示会が好きだった。今はもうない。

体質的になのか、時差ボケが苦手。なので、トランジット含めて15時間の長旅での時差ボケ解消には、機内で飲んで飲んでそれでも寝ないでまた飲んで過ごし、どれだけ疲れて到着できるかが秘訣。

へろへろでべろべろのへるしんき。寸暇を惜しまず、それでも飲み続けるのが秘訣。

今回はスイスのチューリヒから、電車と船を乗り継いで、ボーデン湖を渡ってフリードリヒに向かう。ミュンヘンから車や電車で来るよりも、情緒があってオススメです。

毎日、なにか新しいことは起きないか、探し回る日々。

アメリカ・ポートランド発のステンレスボトル Earthwell にはじめて出会ったのはこの展示会だった。彼らにとってブランド発の展示会出展だった。多くのブランドが室内に莫大なお金をかけたブースを作って展示しているが、彼らは自作の廃材で小屋を建てて、屋外でのんびりビールを飲みながらやっていた。

商品も、無造作に自作の壁に無造作に架けているだけ。それでいて、商品の作りや、色遣いや、なによりもブランドの佇まいが異質だった。分かるヤツだけ買えばイイよ、みたいな矜恃を感じたのだ。

「展示会のあとはどこかに行くのかい?」
「そのままレンタカーを借りてスイスを廻って、まだ行ったことのない南仏に行こうと思っている」
「いいね。せっかくこんなところまで来てるんだから旅しないとモッタイナイよな。オレらはオーストリアに二週間滞在して山を登りまくるんだ。どうせ冬にもドイツに来るだろ。スキーの下調べだな」
「いいね。また冬に会えるといいね」
そんな会話だけした記憶がある。

今回の旅を共にしてくれた、福井カンパネラの平岡さん。「あのボトルのブランド、いいと思うんだよなあ...」 そうやって、どこかで縁が繋がっていくのかもしれない。

宿泊は、ボーデン湖のほとり、国境の街、リンダウ。この街がとても好きだ。

Good twilight dinner. 22時を過ぎるまで明るいから17時のような気持ちで飲めちゃってそれはもう大変です。
hodaka