
日本に戻ったら、山で友と雪が待っていた。恒例の立山でシーズンイン。

室堂に到着したら、まずは掘る。

滑りもせずに、とにかく、掘る。

これでもかと掘る。

なぜなら、僕らのテントは重さ20キロのオートキャンプ用の巨大ティピーテントだったからだ。

しかもそれはただの宴会場(リビング)である。テント(ベッドルーム)は別。どうせそのまま宴会場で寝ちゃうのだけれど。

肉好きの仲間が誕生日と聞いて、今夜は黒毛和牛づくしの夕餉と決めていた。

挽肉を背負い鉄板を背負いハンバーグを焼く。ワインとシャンパンと日本酒が各2本づつあるが、足りないかが目下の心配だ。

我々の隣では、ガイド協会の検定試験がおこなわれていた。ガイド試験を受ける何人かも、試験の採点をする教官役も、我々の知り合いだ。ツエルトで夜を超す訓練を忙しそうに準備している。

私たちは、鍋の仕込みとUNOで忙しい。

私たちは、余興の訓練にもとても忙しい。

夜が更けてから「匂いが許せん、食わせろ」とガイド検定の教官役がハンバーグを食べに来たのはもう時効だろうか。

ちなみに、昼間は、ちゃんと、登ってるんですよ。

ちゃんと、滑ってるんですよ。

今年も、たくさん笑って、しっかり遊びつくして、ちゃんと帰ってきました。
hodaka